Acer カエデ属(Maple)
北半球の温帯を中心に約150種が分布。大半は落葉性だが、一部は常緑のものもある。葉は対生。果実は2つの翼をもつ。日本には26種が分布。
- バルカン・メープル Acer heldreichii
- ノルウェーカエデ(ヨーロッパカエデ) Acer platanoides
- 英名:Norway Maple, Plane Maple
- ヨーロッパからカフカス地域にかけて分布。雌雄同株。街路樹、公園樹、庭園樹などに利用され、園芸品種も多い。
- サトウカエデ Acer saccharum
- 一般名:Sugar Maple
- カナダのケベック州から北アメリカ東部に広く分布。五大湖地方に多い。樹高30~40mの落葉高木。葉は3~5裂し、粗い鋸歯がある。雌雄同株。カナダを代表する木とされ、カナダ国旗にも描かれている。樹液からカエデ糖を採取する。種小名 saccharum も「砂糖、蔗糖」の意。2~3月頃、幹に直径約1cm、深さ5~7cmの穴をあけ、流出する樹液(糖度は約2%)を集める。これを煮詰め、濃縮したものがメープルシロップで、色は琥珀色、約60%の蔗糖を含む。幹にあける穴は、幹の直径40cm以下では1つ、40~50cmでは3つ、それ以上では4つなどと決められているという。直径25cm以下の木からは採取しない。1つの穴からとれる樹液の量は、1シーズンで平均約1リットル。シロップは、パンケーキ、ワッフル、フレンチトースト、焼きリンゴ、ナッツ入りのファッジ(柔らかいキャンディー)、ベークドハムなどに利用される。
- 秋の紅葉(黄葉)も美しく、庭園樹や街路樹などに、また材はヴァイオリンなど弦楽器の裏甲板、ボウリングのピン、床材などに利用される。
- ▼以下4種とも1971年 カナダ 「四季のカエデ(Maple Leaves of Four Seasons)」
- モミジ Acer sp.
- 印面では単に「モミジ」となっている。