Adenium アデニウム属
葉や茎が多肉になる壺植物。熱帯アフリカに約10種が分布。多肉植物として栽培される。
【管理】日当たりがよく、乾燥した場所で育てる。10℃で越冬できるが、生育を続けるには18℃以上が望ましい。取り木、挿し木でふやせるが、実生でないと基部のふくらみが美しい形状に育たない。害虫はハダニ、カイガラムシ。
【管理】日当たりがよく、乾燥した場所で育てる。10℃で越冬できるが、生育を続けるには18℃以上が望ましい。取り木、挿し木でふやせるが、実生でないと基部のふくらみが美しい形状に育たない。害虫はハダニ、カイガラムシ。
- Adenium honghel
- 熱帯アフリカ原産。高さ約3m。根や茎から魚毒や矢毒をつくる。
- アデニウム・オベスム・ソコトラヌム Adenium obesum var. socotranum
Allamanda アリアケカズラ属
大部分は木本性のつる植物。熱帯アメリカに約15種が分布。大輪の鮮やかな黄色の花が好まれ、熱帯地域では広く植栽される。【管理】越冬には5℃必要。繁殖は気温の高い時期に挿木で。実生も可能。
- アリアケカズラ(アラマンダ) Allamanda cathartica
- 英名:Common Allamanda, Yellow Allamanda
- 南米の海岸地域を原産地とする半つる状の常緑低木。黄色で大きな花が美しい。性質が強く、つくりやすいので熱帯地方で広く栽培される。日本には明治末年に渡来。果実には栗のイガのようなとげがある。
Alyxia アリクシア(シマテイカカズラ)属
常緑の対生する葉をもつ、つる性木本。マダガスカル、インド、マレーシア、ポリネシアに約80種が分布。
- アリクシア・ギノポゴン Alyxia gynopogon
Aspidosperma アスピドスペルマ属
- アスピドスペルマ・メガロカルポン Aspidosperma megalocarpon
Carruthersia カルテルシア属
- カルテルシア・スカンデンス Carruthersia scandens
- 詳細不明。ニューヨーク植物園のサイトでみかけた、フィジー産の C. latifolia に似ているようでもあります(現在該当ページにはアクセス不可)。
Catharanthus ニチニチソウ属
低木または1年草。約5種がマダガスカル島に分布、現在では熱帯地域に広く帰化。花は筒状で先が5裂して平開。葉は対生。
- ニチニチソウ Catharanthus roseus Syn. Vinca rosea, Lochnera rosea
- 一般名:Madagascar Periwinkle, Cape Daisy, Cape Periwinkle 中国名:長春花
- マダガスカル島原産といわれるが、現在では熱帯地域で広く栽培され、帰化もしている。日本には1780年頃(安永~天明)渡来。日本では草丈30~60cmの1年草として扱われるが、原産地では高さ約70cmの多年草となる。夏から秋に淡紫色、白色、白に赤目などの花を葉腋につける。ニチニチソウの名は、1日ごとに新しい花に咲き代わることによる。果実は細長い蒴果で、熟すと縦に裂開して黒色の種子を飛散させる。
- 多くのアルカロイドを含み、牧草地では牛が食べないため、優占種となる。また1960年代に小児白血病や悪性リンパ肉芽腫(にくがしゅ)症のホジキン病などの治療に利用されるようになったが、大きな成果は出ていないともいう。なお、薬用に用いられるのはおもに野生種。古く西洋ではホップの代用、また魔よけや媚薬などにも使われた。花言葉は「楽しい思い出と揺るぎない献身」
- 【園芸】日本では1年草として管理するが、温室で越冬させれば翌年も開花する。日光を好み、夏の暑さと乾燥に強いが、水のやり過ぎや高温期の移植は根腐れを起こしやすく、注意が必要。
Cerbera ミフクラギ属
常緑の低木から小高木。約10種がインド洋から太平洋の海岸に広く分布する。果実は直径約5cmの卵球形。種子は海流に乗って散布される。
- ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ) Cerbera manghas
- Spear-Leaved Cerbera, DogBane
- 熱帯アジアから太平洋諸島の海岸地域に分布し、日本でも琉球諸島にみられる。果実は直径6~7cmで、仁には猛毒があり、1個食べると死ぬといわれ、魚毒としても用いられる。また殺鼠剤などの原料ともなる。
Nerium キョウチクトウ属
常緑低木。約4種が地中海地域からインドにかけて分布。暑さ寒さなど過酷な環境にも耐える。挿木で簡単に増える。根や樹皮にオレアンドリン
oleandrine、アディネリン adynerine などの強心性配糖体を含み薬用にされる。また有毒植物でもある。キョウチクトウ(夾竹桃)の名は、葉が竹に似、花が桃を思わせることによる。
- セイヨウキョウチクトウ Nerium oleander
- 英名:Common Oleander, Rose Bay
- キョウチクトウと同種に扱う見解もある。また「旧約聖書」の「エリコのバラ」はこの種であるという。地中海沿岸から中近東に分布。
Pachypodium パキポディウム属
アフリカとマダガスカルに約20種が分布。常緑または落葉の低木または小高木。茎の内部は海綿状で柔らかく、貯水器官となる(壺植物)。マダガスカルの住民は、樹液を狩りや旅行のときの飲料とする。幹は一見硬そうにみえるが、ナイフで簡単に切断できる。光合成は茎では行わず、葉で行う(サボテンは茎で光合成する)。花は白色、赤色、黄色の3群があるが、アフリカには黄花の種はない。属名は「太い足」を意味するギリシャ語からなる。
- パキポディウム・ナマクアヌム Pachypodium namaquanum
- 園芸名:光堂(ヒカリドウ)
- ナミビアと南アフリカ北西部ナマカランドに分布。ほとんど分枝せず、円柱状で高さ2~3mになる。茎は長さ約5cmの硬いとげにおおわれ、上部は常に太陽の方向の北に傾く。花は茎の上に集まってつく。遠目にもよく目立ち、現地では「半人(half-men)」「電信柱」などとよばれる。ワシントン条約で、商取引禁止の植物に指定されている。
Plumeria インドソケイ(プルメリア)属
小高木または低木で、枝を切ると白い乳液(有毒)を出す。熱帯アメリカに7種が分布。日本の園芸ではこの属の植物を総称して「プルメリア」とよぶ。
属名は、フランス人修道士で植物学者のプリュミエ(Charles Plumier, 1646-1704)を記念したもの。プリュミエは1689~90年に西インド諸島のハイチなどを訪れ、多くの植物を記載した。和名の「ソケイ=素馨」は中国の絶世の美女の名に由来するとか。【管理】日当たりと水はけのよい場所に植える。冬は15℃を保ち水やりは控える。挿し木で容易に殖やせる。
属名は、フランス人修道士で植物学者のプリュミエ(Charles Plumier, 1646-1704)を記念したもの。プリュミエは1689~90年に西インド諸島のハイチなどを訪れ、多くの植物を記載した。和名の「ソケイ=素馨」は中国の絶世の美女の名に由来するとか。【管理】日当たりと水はけのよい場所に植える。冬は15℃を保ち水やりは控える。挿し木で容易に殖やせる。
- プルメリア・アクティフォリア Plumeria acutifolia
- 英名:Temple Tree, Temple Flower, Pagoda Tree
- メキシコ原産の落葉低木。熱帯各地に広く植えられている。寺院の近くに植えられることが多く、テンプル・ツリーの名がある。ほぼ一年中花が咲く。樹皮は緩下剤、利尿薬とされ、性病に用いるところもある。樹液はスリランカでは歯痛に利用する。
- シロバナインドソケイ Plumeria alba
- 英名:White Frangipani 西インド諸島原産。
- プルメリア・オブツサ Plumeria obtusa
- 英名:Temple Tree, Singapore Plmeria
- バハマ諸島および大アンティル諸島原産。高さ約8m。花は直径6~7cm。白色で中心部が黄味を帯びる。
- プルメリア・オブツサ写真:(大阪市 咲くやこの花館 2007年6月24日)
- プルメリア・ルブラ Plumeria rubra
- 英名:Nosegay, Frangipani
- 西インド諸島、メキシコからベネズエラ原産の常緑低木。花は淡赤色から赤色で、直径5cmほど。園芸品種が多数あり、さまざまな花色のものがある。香りもよく、ハワイではレイに利用される。スズメガによって花粉が媒介される(スズメガ媒花)。
Rauvolfia インドジャボク属
常緑の低木から小低木。世界の熱帯地域に約100種が分布。血圧降下作用のあるレセルピン(reserpine)などの各種のアルカロイドを含む。
- インドジャボク(印度蛇木)、ホウライアオキ Rauvolfia serpentina
- 英名:Rauwolfia ヒンドゥー名:Sarpagandha
- 高さ約1mの常緑低木。インドの重要な薬用植物の一つ。アルカロイドの1種であるレセルピン(reserpine)を含み、精神分裂症や高血圧などに用いられてきたが、鬱などの副作用があるため最近では使用されなくなったという。また類似の成分アジマリン(ajmaline)は不整脈の治療薬としても利用される。和名は、根の様子がヘビを思わせることや、古くからヘビやサソリの噛み傷に利用されてきたことによるという。
- ラウウォルフィア・セウェネティイ(moonshine plant) Rauvolfia sevenetii
Tabernaemontana サンユウカ属
常緑の低木から高木。世界の熱帯に約100種が分布。
- サンユウカ Tabernaemontana coronaria Syn. Ervatamia coronaria
- 英名:East Indian Rosebay, Cape Jasmine
- 北部インドが原産地といわれる。高さ2~3mの低木。花には芳香がある。果実は赤色染料の原料とされる。
Tabernanthe タベルナンテ属
常緑の低木。アフリカに数種が分布。
- タベルナンテ・イボガ
- Tabernanthe iboga
- 英名:Iboga , leaf of God , thie-pelakano , Bitter grass
- 中部アフリカに分布。高さ約2m。根にインドール・アルカロイドの1種「イボガイン」を含む。イボガインは幻覚剤で、ガボンでは成人儀式の薬物に用いられ、栽培もされている。
Urechites ウレキテス属
- ウレキテス・ルテア
- Urechites lutea Syn. Pentalion luteum, Vinca lutea
- 英名:Wild Allamanda, Yellow Nightshade, Yellow Mandevilla, Yellow Dipladenia
- 原産地は中米。有毒植物。