Impatiens ツリフネソウ属
旧大陸の熱帯から亜熱帯を中心に約400~500種が分布。多くは熱帯や亜熱帯の山地に生育するが、一部は北半球の温帯に分布。属名の「インパティエンス」は「耐えられない」の意味で、果実に触ると簡単にはじけて種子をはじき飛ばすことによる。
英名:Touch-Me-Not, Balsam, Jewelweed
- ホウセンカ Impatiens balsamina
- 別名:ツマクレナイ、ツマベニ、ホネヌキ、チンサグ(テンサグ、ティンサグ)
- 英名:Balsam, Balsamine 中国名:鳳仙花
- 原産地はインドと考えられている1年草。日本には中国を経て渡来。室町時代の関白一条兼良が著した『尺素往来(せきそおうらい)』(1489年)に「鳳仙花」の名が出ている。古くからこの花で爪を染める習慣があり、ツマクレナイ(爪紅)、ツマベニの名はここから。また、ホネヌキの名は、魚骨がのどに刺さったとき、種子を噛んで飲めば抜けるとされることから。沖縄では「てぃんさぐぬはな」とよぶ。園芸品種には八重咲きのものや、様々な花色のものがある。八重、ツバキ咲きなどの園芸品種もある。花言葉は「私に触れないでください」。
- 【管理】日当たりのよい湿地を好む。種まきは4~5月。直まきまたは移植法で。ウドンコ病、ネコブセンチュウに注意。