Bixa ベニノキ属
常緑または半常緑の低木から小高木。1~4種が熱帯アメリカに分布。分泌細胞には赤またはオレンジ色の液を含む。
- ベニノキ Bixa orellana
- 英名:Annatto
- 染色植物として、また観賞用として世界の熱帯から亜熱帯に広く栽培され、また野生化もしている。原産地は熱帯アメリカで、高さ約5mの常緑の小高木。果実は赤褐色の柔らかな毛に覆われていて、ピンク色の花とともに鑑賞価値が高い。熟した果実は2つに割れ、橙赤色で粘液質の種皮におおわれた種子をあらわす。この種皮から橙色の染料ビクシン bixin が得られ、口紅などの化粧品、チーズ、バター、マーガリンなどの天然着色料として商業的な規模で生産されている。また以前は木綿や絹の染料として用いられたが、退色しやすいので現在では利用されない。
- アメリカ先住民(ネイティブ・アメリカン)が、この色素を体に塗り、赤く染めたことでも有名である。この色素には虫除けの効果もあるとされる。
Cochlospermum コクロスペルムム属
12種が熱帯地域に広く分布。落葉性の高木または低木。葉は互生し、掌状(しょうじょう)葉をもつ。コクロスペルムム科
Cochlospermaceae として独立させることもある。属名はカタツムリの殻に似た種子の形にちなむ。大きくて美しい花をもつものが多く、観賞用に栽培される。
- コクロスペルムム・アンゴレンセ Cochlospermum angolense
- 種小名からすると、アンゴラ特産種でしょうか。
- コクロスペルムム・プランコニイ Cochlospermum planchonii
- コクロスペルムム・レリギオスム Cochlospermum religiosum