Humulus カラハナソウ属
1年生または多年生のつる草。茎には下向きの刺がある。2種が北半球温帯に分布する。
- ホップ Humulus lupulus
- 英名:European or Common Hop
- 西アジア原産のつる性の多年草。葉は対生。雌雄異株。雌花をビール醸造に利用するため、世界各地で栽培される。結実すると芳香が失われるため、栽培地では雌株だけが植えられる。
- 雌花のルブリン(黄色の顆粒)には、ビールに特有の苦味と香りを与え、タンパク質を沈殿させて濁りをおさえ、泡立ちをよくし、腐敗を防ぐ働きがある。その他、芳香性苦味健胃、利尿、鎮静にも利用される。変種のカラハナソウ H. lupulus var. cordifolius が日本の中部地方以北に自生する。