Linneaea リンネソウ属
「分類学の父」リンネの功績を記念して名づけられた。北半球の寒冷な地域にリンネソウ1種のみが分布。木本植物。
- リンネソウ(メオトバナ、エゾアリドオシ)
- Linnaea borealis
- 英名:Twinflower
- 北半球の亜寒帯や亜高山帯に広く分布し、日本にも白山以北の本州と北海道にみられる。枝は長く地をはうが、花をつける枝は立ち上がり、高さ5~7cm。ロックガーデンなどで植栽される。日本産のものは種子ができない。
- 種小名は「北方の」の意。メオトバナ(夫婦花)の名は、花が対をなして咲くことから。
- ※フィンランド切手、四辺の暗緑色の部分は台紙です。
Sambucus ニワトコ属
落葉の低・高木、あるいは多年草。世界の温帯から亜熱帯に約20種が分布。羽状の対生する複葉を有する。形態や分布の違いから別科
Sambucaceae とする説もある。
- セイヨウニワトコ Sambucus nigra
- 英名:European or Black Elder
- ヨーロッパ、北アフリカ、西南アジアに分布。庭園樹としても利用される。花は淡黄色で、強い香りがする。果実は食用になり、ヨーロッパではローマ時代以来、万病の薬として知られ、花を煎じて発汗、興奮剤とされる(Flores Sambuci)。また、果実を発酵させてワインをつくったり、ワインの色づけにも使う。18世紀のイギリスでは実の煮汁がラブ Rob の名で風邪薬として売られていた。北ヨーロッパでは古くから不死の象徴とされ、伐るのはタブーとされた。一方キリスト教伝説ではこの木でユダが首をくくり、キリスト処刑の十字架がつくられたと伝えられ、不吉な木とされる。また、中世には魔女の木とされた。
Viburnum ガマズミ属
東アジアを中心に、世界で約150種が知られる。花や果実が美しいため、観賞用に植栽される。果実が食用になる種もある。
- Viburnum opulus