Combretum ヨツバネカズラ(コムブレトゥム)属
つる性あるいは低木状の木本植物。葉は互生、対生または輪生状。花は4弁、穂状や総状花序あるいは円錐花序の花をつける。世界の熱帯地域に約250種が分布。熱帯アフリカでは10種以上の種が民間薬として利用される。
- コムブレトゥム・パニクラトゥム Combretum paniculatum
- コムブレトゥム・ハルトマニアヌム Combretum hartmannianum
Quisqualis シクンシ属
常緑のつる性木本。熱帯アフリカからインド、マレーシア地域に16種が分布。葉は対生し、単葉で全縁。
- シクンシ(使君子) Quisqualis indica
- Rangoon-Creeper
- アフリカ、東南アジアからニューギニア熱帯にかけて広く分布する。花を観賞用に、果実を回虫の駆虫、整腸剤として用いるため、現在では熱帯各地に植えられている。花は直径2~4cmで芳香がある。長さ4~7cmの長い萼筒があるため下向きに垂れて咲く。花色は、朝の咲き始めは白色だが、夕方には紅色になる。無毛のものをインドシクンシとして区別することがある。
Terminalia モモタマナ属
常緑または落葉性の高木。約150種が世界の熱帯に分布。木材、薬用、食用(果実)などの用途がある。また、タンニンを多く含むためタンニン原料、染料などにも利用される。
- テルミナリア・アマゾニア Terminalia amazonia (Syn. T. obovata)
- 一般名:Nargusta
- メキシコ南部から中米、南米にかけて分布。樹高約40mに達する。
- モモタマナ Terminalia catappa
- 一般名:Indian Almond
- 高さ10~35mの落葉性または半落葉性高木。熱帯アジア、オーストラリア、ポリネシアなどの海岸地域に広く分布。また世界各地の熱帯で野生化もしている。街路樹として植えられる場合もある。果実は長さ3~7cmの扁平な石果で、海水に浮いて流される。アーモンドのような風味があり食べられる。またタンニンを含み、黒色染料として使われる。世界有用植物事典(平凡社)によると、マレーシア地域ではお歯黒のように歯を染めるのに使われたとか。