Commelina ツユクサ属
温帯から熱帯に約170種が分布。属名はオランダ人の植物学者ヤン・コメリン(Jan
Commelin)と甥のカスパー・コメリン(Caspar Commelin)への献名。ツユクサ属の植物は食用にされるが、蓚酸カルシウムを含むので注意。家畜の飼料としての利用もある。
- マルバツユクサ Commelina benghalensis
- アジアからアフリカの熱帯を中心に分布する多年草。日本の関東地方以南にも自生。葉は卵状披針形または卵形で、毛がある。地下に閉鎖花をつける。アフリカや東南アジアでは柔らかい部分を野菜に利用するという。
- シマツユクサ Commelina diffusa
- 熱帯全域に分布する多年草。ツユクサ C.communis よりも小さい。花の直径は1cm以下。
- コムメリナ(コメリナ)・エレクタ Commelina erecta
- 熱帯全域に分布。
- コムメリナ・フォルスカラエイ Commelina forskalaei
Tradescantia ムラサキツユクサ(トラデスカンチア)属 (英名:Spiderwort)
北アメリカから中央・南アメリカに約50種が分布。属名は、イギリス国王チャールズⅠ世の庭師で、プラント・ハンターだったトラデスカント(J.
Tradescant)にちなむ。
- ムラサキオモト(シキンラン=紫錦蘭) Tradescantia spathacea (Syn. Rhoeo spathacea)
- 英名:Boat Lily
- メキシコ南部、ベリーズ、グアテマラの原産。観葉植物として各地で栽培される。和名はムラサキオモトだが、オモトとはまったく関係がない。日本には1816年(文化13)に渡来。