Dionaea ハエトリグサ属(ハエジゴク属) Venus's Fly-Trap
北米南東部に分布する1属1種の食虫植物。
- ハエトリグサ(ハエジゴク、ハエトリソウ) Dionaea muscipula
- 一般名:Venus's Fly-Trap, Fly-Catcher
- 米国ノースカロライナ州とサウスカロライナ州の海岸地域の湿地に生育する多年草。根生する葉には長いさじ形の葉柄があり、その先端に二枚貝状の葉身(つまりこれが捕虫器)がつく。葉身の縁には刺状の毛が生えていて、虫を閉じ込めるための罠として機能する。葉身の内側には、長さ1.5~2mmの感覚毛が3本ずつ向かいあって生えている。虫がこの感覚毛に2回(もしくは別々の2本)触れると、1秒以内の速さで葉を閉じる。閉じ込められた虫は、葉の表面から分泌される消化液によって消化される。ハエなどの大きな獲物は、消化し終わるまでに1週間以上かかる。養分を吸収し終えると再び葉は開いて次の捕虫に備える。5~7月に直径2cmほどの白い花をつける。