Doryalis(Dovyalis) セイロンスグリ属
10種あまりがアフリカやスリランカに分布。果実が食用にされる種が多い。
- ケイ・アップル Dovyalis caffra
- 英名:Kei Apple
- 棘のある常緑の低木。南アフリカの原産で、熱帯・亜熱帯の各地で栽培される。果実はスモモ大の大きさで、鮮黄色に熟す。多汁で芳香と酸味があり、生食やジャムとして利用する。
Pangium パンギノキ属
マレーシアからソロモン群島、南太平洋諸島に分布する1種からなる単型属。
- パンギノキ(パンギ) Pangium edule
- 英名:Black Nut, Pangi
- マレー名:Pangi
- マレーシア原産。高さ10~40m。果実は長さ10~30cmの卵形。熟すとネギのようなにおいを放つ。種子は青酸を含み有毒であるが、殻ごと焼いたり、煮たり、つぶして流水にさらすなどして毒抜きをすると食べられる。インドネシアでは焼いた種子を「クルウェック」と呼び、おもに牛肉料理に利用するという。種子から採取した油は、料理、灯火、石鹸の製造などに利用され、樹皮は魚毒として用いられる。また、この葉で魚や肉類を包むと新鮮さを保つことができるという。