Centaurium シマセンブリ属
1年草または多年草。アフリカを除く世界の亜熱帯から熱帯に約30種が分布。萼は筒状で先が4~5裂。花色は赤、ピンク、黄など。
- ベニバナセンブリ Centaurium erythraea (印面学名はErythraea centaurium)
- 一般名:Common Centaury, European Centaury
- 高さ約60cmの1年草あるいは越年草。ヨーロッパから中央アジアにかけて広く分布。ピンク色の花をつける。日本にも帰化している。
- ハナハマセンブリ Centaurium pulchellum
- 英名:Lesser Centaury
- 地中海沿岸原産の1年草または2年草。高さ約20cm。茎は4稜で中空。北アメリカや日本にも帰化、欧米では畑の雑草となっている。
Gentiana リンドウ属
世界に約500種が知られる。園芸や薬用に利用される種も多い。属名は、ゲンティアナ・ルテア(G.lutea)の薬効を発見したと伝えられる、アドリア海沿岸にあったイリリア(Illyria)の国王ゲンティウス(Gentius, 前2世紀)を記念したもの。「竜胆」の名は、苦い薬として有名な「熊胆」に匹敵するほど苦いことに由来するという。
- ゲンティアナ・ニウァリス Gentiana nivalis
- 英名:Snow Gentian
- 種小名は「雪の、雪の多い、氷雪帯に生じる」の意。
- 画像(1) 11965年 アンドラ(フランス郵政)
- ゲンティアナ・ルテア Gentiana lutea
- 英名:Yellow Gentian
- ヨーロッパの山地に生える、高さ1~2メートルになる大形の多年草。薬用植物として有名で、根及び根茎はゲンチオピクリン gentiopicrine などを含み、日本のリンドウやエゾリンドウと同様に苦味健胃薬として利用される。ゲンティアナ節はヨーロッパに5種が分布。
- リンドウ(竜胆) Gentiana scabra var. buergeri
- 別名:ササリンドウ(笹竜胆)
- 日本の秋の野山を代表する植物のひとつ。高さ20~100cmの多年草。葉は披針形で茎を抱くように対生してつく。花は鐘形で青紫から紫紅色、まれに白色。本州から奄美大島に分布する。観賞用、花材として栽培もされる。竜胆の名は竜の胆のように苦いことに由来し、漢方では苦味健胃薬として利用される。種小名は「凹凸のある、ざらついた」の意。長野県、熊本県の県花。
- 【花言葉】「あなたが悲しんでいるとき、あなたを最も愛する」(英)
- ゲンティアナ・セプテムフィダ・ラゴデキアナ Gentiana septemfida var. lagodechiana
- コーカサス地方原産。高さ約20cm。花期7~9月。
- トウオヤマリンドウ Gentiana triflora
- 中国東北部から朝鮮半島、シベリアに分布。
- ゲンティアナ・ウェルナ・アングローサ Gentiana verna var. angulosa