Grossulariaceae スグリ科

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Grossulariaceae スグリ科

Ribes スグリ属

落葉まれに常緑の小低木。北半球の温帯、寒帯を中心に約150種を含む。葉は互生。掌状に3裂または5裂することが多い。果実はふつう球状で液果。食用とされる種も多い。属名はアラビア語またはペルシャ語の「ribas(酸味のある)」に由来。
フサスグリの1種 Ribes altissimum
1987年 モンゴル

クロフサスグリ Ribes nigrum
1987年 モンゴル

アカフサスグリ Ribes rubrum
1987年 モンゴル
【カラント(Currants)とグーズベリー(Gooseberry)】
  • ■フサスグリ亜属(カラント Currant): 植物体に刺がなく、花が多数総状花序につく。Currantの名は、果実が干しぶどうの栽培品種(カラント)に似ていることから。おもに北ヨーロッパで栽培。アカフサスグリ R. rubrum と、クロフサスグリ R.nigrum を中心に改良された。果実は酸味が強く、生食もされるがほとんどがジャム、ジュース、ゼリー、調理用に用いられる。鉢植えにされ、観賞用に出回ったりもするようだ。暑さには弱い。
  • ■スグリ亜属(グーズベリー Gooseberry): 枝の節に刺があり、花が少数しかつかない。グーズベリーとは「ガチョウの液果」の意。ヨーロッパでは16世紀頃からセイヨウスグリ(マルスグリ、ヨーロッパスグリ)R. uva-crispa が栽培改良され、また北米ではヨーロッパからの移住とともに、米国東北部に分布するアメリカクロスグリ R. hirtellum からの品種改良がすすんだ。生食、ジャム、ゼリー、ソースなどに利用される。こちらも暑さには弱い。

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