Aesculus トチノキ属
落葉高木。ユーラシア大陸と北アメリカに約15種が分布。属名はラテン語の「食う」に由来し、果実を食用や飼料にしたことによる。種子はサポニンを含み、有毒であるが精製して食用とする。北米のネイティブ・アメリカンはトチノキ類の果実を魚毒に利用した。
- セイヨウトチノキ(ウマグリ、マロニエ) Aesculus hippocastanum
- 英名:Horse Chestnut 仏名:Marronnier
- 欧米では街路樹としてひろく植えられる。花は白く、やや赤みを帯びる。マロニエはマロン(栗)に由来し、マロングラッセも古くはマロニエの実が使われたという。日本のトチノキに似るが、切手の図にもあるように果実にとげがあり、小葉もやや小さい。英名の Horse Chestnut は、果実が家畜の飼料とされたり、馬の咳を治す薬に用いられたことにちなむものという。和名のウマグリ(馬栗)も英名を直訳したもので、旨栗ではない。花言葉は「贅沢と健康」。