Barringtonia サガリバナ属
常緑の高木または低木。おもに東南アジア熱帯に約40種が分布する。魚毒、カヌーの浮木や漁網の浮き、薪などに利用される。若芽や果実が食用になる種もある。
- ゴバンノアシ(碁盤の脚) Barringtonia asiatica
- 海岸に生育する常緑高木。東南アジアから太平洋諸島に広く分布。樹高約15m。果実は直径約10cmで、形状が碁盤の脚に似る。果実は有毒で魚毒に利用されるが、毒抜きをして食用とされる場合もある。
- サガリバナ Barringtonia racemosa
- アフリカ東岸から東南アジア、太平洋地域にいたる広い範囲に分布する常緑小高木。北限は日本の奄美大島。果実は水に浮いて運ばれ繁殖する。果実や樹皮は魚毒としても用いられる。
- バリングトニア・サモエンシス Barringtonia samoensis
- 学名からしてサモア島固有種か?
Bertholletia ブラジルナッツノキ属
熱帯アメリカと西インド諸島に数種(資料によっては1種のみ)が知られる。常緑高木。パラダイスナッツノキ属 Lecythis に近縁。
- ブラジルナッツノキ Bertholletia excelsa
- 英名:Brazil Nut
- アマゾン地方とギアな地方に広く分布する常緑の高木。樹高30~50m。花は直径約3cmの淡黄白色の両性花。果実は直径10~15cmで、中に10~25個の種子が入っている。種子の中の仁(子葉)は、油脂を多く含み、生または炒って食用とする。
Couroupita ホウガンノキ属
中央アメリカのエルサルバドルから南アメリカの北部にかけて分布。
- ホウガンノキ(ホウガンボク) Couroupita guianensis
- 英名:Cannon-Ball Tree 中国名:砲弾樹
- 南アメリカ北部原産。常緑または落葉の高木。高さ15~30m。花は肉質の両性花で直径は6~10cm。芳香がある。果実は砲丸状で、直径は15~20cm。表面は木質化して硬く、容器などに利用される。果肉は柔らかいが悪臭があり、食用には向いていないようである。種子は油を多く含み食用とされる。観賞用に公園樹、街路樹として植えられる。
- ■ホウガンノキ参考写真(京都府立植物園 2006年10月15日)
Foetidia フォエティディア属
17種がマダガスカル島に分布。花冠を欠き、果実は核果。
- フォエティディア・マウリティアナ Foetidia mauritiana
- 学名からしてモーリシャス固有種か?