Menyanthes ミツガシワ属
ミツガシワ M. trifoliata 1種からなる単型属。
- ミツガシワ Menyanthes trifoliata
- 英名:Marsh Trefoil, Bogbean
- 独名:Bitterklee(苦いクローバー)
- 北半球の北緯35度から75度の範囲に帯状に分布(周極植物)。葉は根生し、長い葉柄と3小葉の複葉をもつ。春から夏にかけて長さ20~40cmの花茎をのばし、総状花序に白い花を多数つける。葉に苦味成分を含み、ドイツではホップの代用品として利用した。中国では全草または葉を「睡菜葉」と称し、不眠症、苦味健胃薬などに用いる。また根茎は「睡菜根」と称し、鎮咳、消炎、強壮薬、高血圧などにもちいる。
Nymphoides アサザ属 (Floating-Heart)
浮葉を有する水生植物。世界の淡水域に約20種が広く分布。
- アサザ Nymphoides peltata
- 英名:Floating-Heart
- 別名:イモナギ、ハナジュンサイ
- 池や沼に生える多年生水草。6~8月にキュウリの花に似た、直径3~4cmの黄色い花をつけ、夏の季語にもなっている。
- 漢方では解熱・利尿剤として用いられる。若葉は食用となる。日本では近年個体数が減り、絶滅危惧II類(VU)(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。