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ボタン科 Paeoniaceae

ボタン属1属だけの約30種からなり、ほとんどが温帯に属する。ほとんどがヨーロッパからアジアに分布し、アメリカ西部にも一部が見られる。木本性のボタンの仲間と、草本性のシャクヤクの仲間に二分される。葉は1〜2回3出または羽状複葉で互生する。鋸歯はない。直立する茎の先端に大型の花が1個あるいは複数個咲く。花弁は5枚から10数枚。雄しべは数百本、雌しべは2〜6個。花が離生心皮をもつことなどから、従来はキンポウゲ科に分類されることもあった。
属名はギリシャ神話の医神パイエーオーンに由来する。

 Paeonia ボタン属
 ボタン属は木本性のボタンと草本性のシャクヤクとに分けられる。
【ボタン】ボタン属の落葉低木の総称。中国原産。古くから観賞用花木として親しまれ、中国では「花王」とよばれ、清の時代には国花として珍重された(現在の中国の国花はウメ)。日本には平安時代初期に渡来したとされる。ボタンの和名は中国名の「牡丹」を日本語読みにしたもの。根皮には消炎、鎮静作用などの薬効があるとされ、漢方では牡丹皮(ぼたんぴ)と称して、薬用に用いる。
【シャクヤク】ボタン属の草本類の総称。亜種や変種を含めると30数種類が知られる。日本、中国、シベリア、ヨーロッパと米国の一部に分布。漢方では根を乾燥させたものを消炎、鎮痛、婦人病の薬として利用。日本には中国を経て平安時代に渡来されたとされる。もともとは薬用として栽培されていたが、のちに観賞用としても利用されるようになった。ボタン、シャクヤクともに多くのの園芸品種がある。

シャクヤクの1種 Paeonia sp. シャクヤクの1種
Paeonia sp.
英名:Peony(Paeony)

鳥はショウジョウコウカンチョウ(カーディナル)
Cardinalis cardinalis
英名:Northern Cardinal
1982年 アメリカ

Paeonia peregrina パエオニア・ペレグリナ
Paeonia peregrina
 ギリシャその他バルカン半島地域原産。
1993年 モルドバ

パエオニア・ロディア Paeonia rhodia パエオニア・ロディア
Paeonia rhodia
 ギリシャのロードス島原産。高さ約50cm。
1978年 ギリシャ

ボタン ボタン
Paeonia suffruticosaPaeonia sp.)
別名:ボウタン、フカミグサ(フカミ=渤海から渡来したとされるため)、ヤマタチバナ
中国西北部原産の落葉低木で、古くに日本に渡来(聖武天皇の頃との説あり)。観賞用として栽培され、多くの園芸品種がある。薬用としても用いられる(ボタン属の項参照)。島根県の県花。なお、「ボタン」の名は、ボタン属の木本性の種の総称としても用いられる(その場合学名は括弧内)。
1990年 日本



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