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トベラ科 Pittosporaceae

世界には9属約250種が存在するが、ほとんどがトベラ属で、おもにニューカレドニア島とニュージーランドなど南半球に分布する。和名の「トベラ」は、葉や枝に独特の悪臭があるため、節分や除夜にトベラの枝を戸口に挿して鬼払いした風習があった。そこから「扉の木」→トビラとなったという説がある。日本の一地方には「オコウジンギライ=お荒神嫌い」というよびかたもある。薬用としては、トベラの葉を煎じて皮膚病に用いたり、同じくトベラを家畜の下痢止めに用いたりした。

 Pittosporum トベラ属
 常緑の低木または高木、まれにつる性。アジア、太平洋地域からアフリカにかけて広く分布する。葉は托葉がなく、互生し、単葉で全縁。花は放射相称で、散房状の集散花序または単生。芳香がある。通常は両性花。萼片、花弁、雄しべは5数性。属名はギリシア語のpitta(原油・コールタールなどを蒸留した後に生成される黒色粘着性の物質、ピッチ)とspora(種子)の2語により、種子が粘液物に包まれていることに由来する。庭園樹として利用される種もある。

ピットスポルム・フェルギネウム Pittosporum ferrugineum
1994年 ミクロネシア連邦
ピットスポルム・フェルギネウム
Pittosporum ferrugineum

ピットスポルム・ウンドゥラトゥム Pittosporum undulatum
1985年 アセンション
ピットスポルム・ウンドゥラトゥム
Pittosporum undulatum
英名:Sweet pittosporum, Native Daphne
 タスマニア、南オーストラリア原産。種小名はラテン語で「波状の、うねった」の意で、葉の縁が波状にうねることによる。庭園樹として利用される。



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