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アオギリ科 Sterculiaceae

世界の熱帯を中心に約72属1500種が分布。ほとんどが高木または低木、まれにつる性または草本。

 Cola コラノキ属
 常緑の高木。熱帯アフリカに約125種が分布。属名は現地名にちなむ。

Cola lorougnonis コラ・ロロウグノニス
Cola lorougnonis
1988年 コートジボワール


 Sterculia ピンポンノキ属
 熱帯地域に約200種が広く分布。低木から高木。属名は、この属の一部の植物にひどい臭気のあるものがあり、ローマの便所の神「ステルクリウス」にちなむ。「stercus」は糞の意。

ステルクリア・ロゲルシイ Sterculia rogersii ステルクリア・ロゲルシイ
Sterculia rogersii
英名:Common star chestnut
 盆栽などに利用されることもあるようだ(こちら参照)。
1976年 ボツワナ


 Theobroma カカオノキ属
 約20種が熱帯アメリカに分布。属名はギリシャ語で「神の食べ物」の意。

カカオノキ
Theobroma cacao
英名:Cacao
中国名:可可
 高さ4〜10mの常緑の中高木。花は幹や太い枝に直接つく(幹生花)。
 熱帯の樹木から採取される油脂には、人間の体温ほどの温度で溶けるものが多く、食用だけでなく、座薬などにも用いられる。カカオノキからとれるココア・バターもそのような油脂のひとつ。種子を加熱粉砕して油を搾った滓がココアである。チョコレートはココアに香料・甘味料を混ぜ、ココア・バター、ココナツ油、あるいはテンカワン油などの油脂で固めてつくる。
 アフリカのガーナ、ナイジェリア、南米などがカカオ豆のおもな産地。
 原産地は南米のオリノコ川源流、あるいはアマゾン川上流地域と考えられている。古くからマヤ、アステカなどでは、カカオ豆をトウモロコシの種子とともに砕き、煮て、それにトウガラシを加えて飲料にしていた。アステカ語ではこの飲料をチョコラトル Chocolatl とよび、チョコレートはこの語に由来する。
カカオノキ Theobroma cacao
1981年 ドミニカ国
Theobroma cacao
1991年 西サハラ
カカオノキ Theobroma cacao
1981年 サントメ・プリンシペ

 Trochetiopsis トロケティオプシス属

セントヘレナ・エボニー Trochetiopsis ebenus
セントヘレナ・エボニー
Trochetiopsis ebenus
英名:Saint Helena Ebony
 セントヘレナ島原産。高さ約4〜5m。ヤギなどの放牧で一時は絶滅したと考えられていたが、1980年に2つの個体が発見され、以後、保護繁殖活動が続けられている。2003年IUCN(国際自然保護連合) (同日本委員会はこちら)により絶滅危惧種に指定されている。
 「エボニー Ebony」の名は、材が堅くて黒いことによるようである。カキノキ科 Ebenaceae のエボニーとは無関係。
2004年 セントヘレナ


 Ungeria ウンゲリア属
 ノーフォーク島原産の単型属。その他詳細不明。

ウンゲリア・フロリブンダ Ungeria floribunda ウンゲリア・フロリブンダ
Ungeria floribunda
英名:Bastard Oak
ノーフォーク島固有種。その他詳細不明。
1984年 ノーフォーク島



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