チョウセンヤマブドウ（※シラガブドウ） Vitis amurensis 英名：Amur Grape 中国名：山葡萄 　ウスリー、アムール、中国東北部、朝鮮に分布。耐寒性が強く、ブドウ品種改良の交配親にされる。 　※なおシラガブドウを本種の変種として扱う資料もある。ちなみにシラガブドウの名は岡山県の植物愛好家、白神寿吉（しらがじゅきち）に由来する。
1998年　ロシア連邦

ヨーロッパブドウ Vitis vinifera 英名：Common Grape, Wine Grape, European Grape 　原産地は中央アジア。乾燥した気候を好み、多湿地域では栽培が難しい。最も古くから栽培されている果樹で、ワイン（ぶどう酒）、ジュース、生食、乾しぶどうなど、さまざまに利用されてきた。栽培ブドウにはもう一つ、寒さと病害虫に強いアメリカブドウの系統もあり、両者をあわせたブドウの品種は、世界で1万を超えるという。 以下6種は、リヒテンシュタイン　2003年　ワインづくり
5月　May		6月　June		7月　July
8月　August		9月　September		10月　October

ブドウのおもな品種（生食用）（この項、週刊朝日百科　植物の世界 37号参照）
■ヨーロッパ系
【マスカット・オブ・アレキサンドリア】　北アフリカ原産の非常に古い品種。日本では温室栽培される。
【ロザキ】　原産地不明。トルコ、ギリシャ、オーストラリアなどで栽培される。果粒は黄白色、楕円体で大きく、多汁で甘味が強い。
【フレーム・トーケー】　アルジェリア原産。果粒は濃紅色で大きい。果汁は少なく果肉は硬い。
【トムソン・シードレス】　小アジア原産の古くから有名な種子なし品種。
【アルフォンス・ラバレー】　リビエーあるいはリビエールともよばれる。原産地不明。豊産な品種で、世界各地で栽培されている。果粒は紫黒色で大きい。
【ピッテロ・ビアンコ】　古くからイタリア、北アフリカ、ギリシャなどで栽培されている。果粒は細長く、先端が湾曲することから「レディース・フィンガー」ともよばれる。果粒は黄白色で中粒。品質優良。
【エンペラー】　原産地不明。果粒は赤色、倒卵形で大きい。豊産性。成熟期が非常に遅く、貯蔵性に富む。
【イタリア】　イタリアで育成された品種。果粒は白黄色、長楕円体で大きい。
【マスカット・ハンブルグ】　イギリスで育成された品種。ヨーロッパで人気が高く、豊産性で、果粒は紫黒色、中粒で、果汁が多く、典型的なマスカット香をもつ。
【ネオ・マスカット】　日本で育成された露地栽培ができる品種。果粒は乳黄白色、中粒で、酸味は弱く、マスカット香がある。
【甲斐路】　日本で育成された品種。おもに山梨県で栽培される。果粒は橙赤色、長卵形で大きい。

■アメリカ系
【デラウェア】　米国で発見された。果粒は小粒、赤褐色。甘味は強い。日本で最も栽培面積が大きい。ジベレリン処理で種子なしにされる。
【キャンベル・アーリー】　米国で育成された。果粒は紫黒色で中粒。アメリカ系に特有の狐臭（Foxy Flavor　ワインづくりには不向きとされる香り）をもつ。強健でつくりやすく、日本全国で栽培されている。

■欧米雑種
【巨峰】　日本で育成された。日本ではデラウェアに次ぐ栽培面積をもつ。果粒は紫黒色で大きい。果汁多く、甘味強く、弱い狐臭がある。
【マスカット・ベーリーA】　日本で育成された。果粒は青黒色、球形で中粒。甘味強い。

1956年　チュニジア

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