Adenophora ツリガネニンジン属
ユーラシア大陸に約50種が分布。日本には約10種が自生している。中国では一般に「沙参」とよばれる。
- ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン) Adenophora triphylla var. hakusanensis
Apetahia アペタヒア属
- ティアレ・アペタヒ Apetahia raiateensis
- 現地名:Tiare Apetahi
- ライアテア島(下記参照)のテメハニ山に咲く固有種。手元の切手資料にはこの植物を Scaevola sp. つまりスカエウォラ属(クサトベラ科)の1種としていますが、海外のネットなどによると、Apetahia raiateensis とする場合が多いようです。手元に適当な資料がないため詳細は不明ですが、 ここでもそれに従いキキョウ科としました(クサトベラ科からこちらに転載)。もともとクサトベラ科とキキョウ科は近縁の植物。
- ライアテア島:フランス領ポリネシア、ソシエテ(ソサエティ)諸島中の火山島で、同諸島中タヒチに次いで大きい。自然の景観にすぐれ、欧米諸国などからの観光客が多いという。
Campanula ホタルブクロ(カンパヌラ)属 (Bellflower)
約300種が北半球の温帯から寒帯にかけて分布。多年草。属名は小さい釣鐘の意。ヨーロッパでは「聖母の手袋」(仏)、「聖母の指ぬき」(英、デンマーク、ノルウェー、独他)、「青い指ぬき」(独)などとよばれている。
- カンパヌラ・フォルマネキアナ Campanula formanekiana
- カンパヌラ・イストゥリアカ Campanula istriaca
- カンパヌラ・オレアドゥム Campanula oreadum
- カンパヌラ・アルピナ Campanula alpina
- カンパヌラ・パトゥラ Campanula patula
- 通称名:Spreading Bellflower(英語)、Harakankello(フィンランド語)、Engklokke(ノルウェー語)
- 高さ25~50cm。7月から9月はじめにかけて開花。
- イトシャジン Campanula rotundifolia
- 英名:Bluebell, Harebell
- シベリア、中部ヨーロッパ、北アメリカに広く分布する多年草。乾燥した草地や岩場に生える。茎の高さ15~40cm。種小名の rotundifolia は「円形の葉」の意で、根生葉の葉身の形による。園芸植物として利用される。
Centropogon ケントロポゴン属
ミゾカクシ亜科。約200種が知られる。
- ケントロポゴン・スリナメンシス Centropogon surinamensis
- 詳細不明。種小名からすると、スリナム特産種でしょうか?
Platycodon キキョウ属
キキョウ1種からなる単型属。
- キキョウ Platycodon grandiflorum
- 北海道から琉球諸島までの、日当たりのよい草原に自生。海外では朝鮮半島、中国、シベリア東部まで分布する。多年草。花は5枚の花弁が合着した広鐘形で、属名も「広い鐘」の意味。花は直径4~5cmで、色は青紫色のほか、白色、ピンクなどがある。秋の七草のひとつであるが、花は6月の終わり頃から9月にかけて咲き、7~8月が花の盛りである。
- 万葉集に朝貌(あさがお)と歌われているものは、キキョウであるとの説が強い。ヒルガオ科のアサガオは熱帯アジア原産で、渡来したのは平安時代。したがって万葉集の時代(8世紀)にはまだ日本には入っていなかったと考えられるからである。薬用としても重要で、根を乾燥させたものは「桔梗根」と呼ばれ、鎮咳、きょ痰、解毒作用があり、他の生薬と配合して、気管支炎、化膿性疾患、扁桃炎、咽喉痛などに用いる。根は水に晒して解毒すれば食用ともなる。