Geranium フウロソウ属
世界に約300種が分布。1年草または多年草。葉は掌状(しょうじょう)。花は両性花で花柄の先に2個ずつ付く花弁は5枚。果実は熟すとくちばしの部分が巻き上がって神輿(みこし)の屋根のようになる。
- ゲラニウム・プラテンセ(ノハラフウロ) Geranium pratense
- 英名:Meadow Cranesbill
- ヨーロッパ中部からヒマラヤ山脈西部原産の多年草。高さ約120cm。
- ハクサンフウロ Geranium yesoense var. nipponicum
- 和名は石川県の白山に産するため。高山植物として知られている。高さ30~60cm。花は紅紫色で直径2.5~3cm。
Pelargonium テンジクアオイ属 (Storksbill)
園芸で「ゼラニウム」として鉢花や花壇などで利用される植物は、テンジクアオイ属の植物を交雑してつくられた園芸植物群である。園芸的には旧属名のゼラニウム
Geranium がそのまま使われている。
- ペラルゴニウム・レニフォルメ Pelargonium reniforme
- 南アフリカケープ地方の乾いた砂地や草原に生育。
- ペラルゴニウム・ゾナレ(モンテンジクアオイ) Pelargonium zonale
- 南アフリカ原産。「ゼラニウム」で知られる園芸品種群の原種のひとつ。
Sarcocaulon サルコカウロン属
アフリカ南部の乾燥地帯に約14種が分布。多肉植物で、茎や枝は硬い樹皮におおわれている。樹皮は蝋を含み、よく燃えるので、この地域に住むブッシュマンは、枯れた茎をたいまつや蝋燭として利用した。そのため、「ブッシュマンの蝋燭」とも呼ばれる。とげは、葉身が落ちたあと、茎や枝に残った葉柄がとげ状になったもの。
- サルコカウロン・リギドゥム Sarcocaulon rigidum