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オオバコ科 Plantaginaceae

オオバコ属、リットレラ属、ボウグエリア属の3属からなり、草本がほとんどで、まれに低木。花はほとんど目立たず、風によって送粉(風媒花)されるが、これはこの科の植物が昆虫の少ない乾燥地に生育することから、もともと虫媒花だったものが風媒花に変化したと考える研究者もいる。双子葉植物であるが、単葉の葉と平行状の葉脈が特徴。ゴマノハグサ目に近縁とみられている。

 Plantago オオバコ属
 多くは草本でまれに木本。世界に約200種が分布。中国では牛車や馬車の通る道に沿って生えることから「車前草」とよばれ、種子を「車前子」という名で鎮咳、利尿などの漢方薬に利用する。日本でもオオバコを煎じて干したものを咳止め、解熱、貧血などの民間薬として用いた。
 属名はラテン語の Planta (足の裏)に由来し、踏みつけに強く「路上植物」「踏み跡植物」などとよばれる。イギリスのウェールズでは「キリストの足跡」、北米ネイティブ・アメリカンのあいだでは「白人の足跡から生じた草」などとよばれる。イギリスにはこの葉をもんで足に塗れば旅の疲れがとれ、靴下に入れておけば長旅に耐えられるという俗信がある。

ハマオオバコ Plantago maritima ハマオオバコ
Plantago maritima

英名:Sea Plantain
1980年 フェロー諸島



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