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アカテツ科 Sapotaceae

おもに熱帯地域に約40属600種が分布。双子葉植物。離弁花類。常緑の高木または低木。葉は革質。乳管があり、植物体を傷つけると白い乳液が出る。

 Argania アルガニア属
 常緑の低木。モロッコに1種が分布する。

アルガンオイルの抽出 Argania spinosa アルガニア・スピノサ
Argania spinosa
英名:Argan Tree
 刺を有する常緑の低木または小高木。モロッコの固有種。モロッコが現在よりも温暖で湿潤だった時代(第三紀)からの遺存植物であると考えられている。モロッコやインドでは栽培され、種子からは油脂を採取し、調理油や灯火油に、また石鹸の材料とする。葉や果実はラクダやヤギの飼料にされる。材は家具や器具材、釘などに利用される。果実は発酵させて酒の醸造に利用される。
 左の切手はアルガンオイルの抽出風景。
1993年 モロッコ 1993年 モロッコ


 Baillonella バイロネラ属

Baillonella toxisperma モアビ
Baillonella toxisperma
通称名:Moabi, Njabi, Adza
 アフリカに産する常緑高木。高さ60mに達する。
1967年 ガボン


 Calocarpum カロカルプム属
 常緑の高木。メキシコから南米熱帯に数種が分布。

サポテ Calocarpum sapota サポテ(オオミアカテツ)(※)
Calocarpum sapota
Syn. Achras mammosa, Calocarpum mammosum, Lucuma mammosa
 メキシコ南部から中央アメリカにかけての原産。高さ25mに達する常緑高木。果実は長さ8〜15cm。重さ300〜700g。通常1個の大きな種子がある。熟すと朱赤から赤褐色になり、黒砂糖のような強い甘味がある。生食、ジャムとして用いられる。
 サポテの名はアカテツ科果実の総称として用いられるが、本来は本種の呼び名。
 また、この植物をmammee、またはmamey(マメイ)とよぶこともあるが、本来のマメイはオトギリソウ科の植物(Mammea americana)なのでまぎらわしい。

(※)大きな種子らしいものが描かれてあることなどから、左切手のものを一応オオミアカテツ C. sapota としましたが、サポジラ Manilkara zapota の可能性もあります。
1986年 ニカラグア

 Chrysophyllum カイニット(オーガストノキ)属 (Star Apple)
 熱帯アメリカを中心にアフリカ、東南アジアに数十種が分布。果実が食用にされるほか、木材としての利用もある。「スターアップル」の名は、果実の横断面に現れる種子の配列が星状であることから。属名はギリシャ語の chrysos(金の) + phyllon(葉)で、葉の裏面が金褐色を呈しているからという。

クリソフィルム・アルビドゥム Chrysophyllum albidum クリソフィルム・アルビドゥム
Chrysophyllum albidum (切手印面の属名は Chrysophylum となっているが綴り間違い)
英名:White Star Apple
2001年 ナイジェリア


 Manilkara サポジラ属
 世界の熱帯に約65種が分布。材は重く耐朽性に優れ、建築用木材として利用される。なお、Manikara と表記する資料も多い。

Manilkara bidentata マニルカラ・ビデンタタ
Manilkara bidentata
 南米北東部からトリニダードに分布し、乳液からはグッタペルカに似た樹脂 バラタ(Balata)を採取、チクルの代用品として利用される。
1990年 セントルシア

サポジラ Achras sapota サポジラ(チューインガムノキ、メキシコガキ、サポタ)
Manilkara zapota (Achras zapota, A. sapota, A. mammosa)
英名:Sapodilla、Sapote
 中央アメリカ原産だが、現在では果樹として世界の熱帯各地で栽培されている。樹高20〜40mの常緑高木。葉腋につく花は黄白色で目立たないが、夜間に強く香る。果実は直径5〜10cmの球形または楕円形。果肉は黄褐色で甘く、生食や缶詰、シャーベットの材料などに利用される。
 また幹を傷つけると白い乳液が出るが、これを集めて煮つめたものが天然チクルで、チューインガムの原料となる。コロンブスが新大陸を訪れたとき、すでに現地の人たちはこのガムを噛んでいたという。現在では合成品が使われることが多いが、最近また復活のきざしがあるという。切手にも乳液を採集する様子が描かれている。
 材は赤みを帯びた褐色で、寄せ木張りの床材に適する。
1970年 英領ホンジュラス


 Omphalocarpum オムファロカルプム属

Omphalocarpum elatum オムファロカルプム・エラツム
Omphalocarpum elatum
1986年 コートジボワール


 Sideroxylon シデロクシロン属

シデロクシロン・プベルルム Sideroxylon puberulum シデロクシロン・プベルルム
Sideroxylon puberulum
詳細不明
2001年 モーリシャス


 Synsepalum シンセパルム属

Synsepalum aubrevillei シンセパルム・アウブレヴィレイ
Synsepalum aubrevillei
1988年 コートジボワール



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