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果樹として重要な種を多く含む。大部分は木本。温帯から熱帯に150属約900種が知られる。
Calodendrum カロデンドルム属 |
常緑の高木。南アフリカに2種が知られる。 |
カロデンドルム・カペンセ Calodendrum capense 英名:Cape Chestnut, Wild Chestnut 白または淡紅色の花が円錐花序につく。観賞用に植栽されるが、種子はクリのような味で食用にされる。 |
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1983年 シスカイ |
Citrus ミカン属 |
東アジアの温暖地域から東南アジア、インドにかけて十数種が分布。分類法によっては百数十種にもなる。 |
ライム(メキシカンライム) Citrus aurantifolia 英名:Lime ライムといえばふつうこの種をさす。原産地はインド北東部からミャンマー北部。木には小さなとげがある。果肉は青みを帯びた淡黄色。酸の含有率は7〜8%。レモンに比較して耐寒性が弱く、熱帯・亜熱帯地域で栽培される。果汁を飲料、調理用に使う。ビタミンCが豊富で、かつてイギリス海軍で壊血病予防に使われたという。 |
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1968年 ソマリア |
1983年 サモア |
1973年 ガンビア |
1968年 ソマリア |
レモン Citrus limon 英名:Lemon 仏名:Citron 中国名:檸檬 インド原産とされる。枝に短いとげがある。花は淡紫色で四季咲き。 アラブ人によりヨーロッパに伝わり、地中海沿岸地方で盛んに栽培されるようになった。アメリカ大陸にはコロンブスの2度目の航海で伝えられた。日本には明治時代に渡来。現在では瀬戸内海地方で生産される。古くから航海時などにビタミンCの補給源として利用されてきた。 アメリカ・カリフォルニア州は世界的なレモンの産地で、「Sunkist」の商標はよく知られるところ。 |
ちなみに Sunkist の名の起こりは、Sunkistサイトによると、1908年アイオワへのオレンジ出荷の時期に、サザンパシフィック鉄道会社とタイアップして、全国紙へ広告を掲載。ブランドネームも「Sun Kissed(太陽がキスした果物)」を採用したことからという。その後「Sunkist」という現在の表記になった。花言葉は「誠実な愛情」(英)(果実ではなく花の方)。 |
ナツミカン(印面はナツミカンノハナと記載) Citrus natsudaidai 別名:ナツダイダイ 英名:Japanese Summer Orange 高さ約3mになる常緑果樹。枝には棘がほとんどない。ナリンギンを含みやや苦い。ブンタンの血を引く自然雑種と考えられ、江戸時代中期に山口県で発見された。果実は爽快な風味があり、生食のほかジュースやマーマレードに利用される。果皮は芳香性苦味健胃剤とする。山口県の県花。 |
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1990年 日本 |
グレープフルーツ Citrus paradisi 英名:Grape Fruit 中国名:葡萄柚 西インド諸島のバルバドス島原産。18世紀前半にブンタンの自然雑種として発生したと考えられる。現在の主な生産国はアメリカ、イスラエル、キューバなど。その他世界各地の温暖地で栽培される。日本では病害が発生するため、経済栽培は行われていない。 他のみかんとの種間雑種も多数つくられている。 「グレープフルーツ」の名は、多数の果実がブドウのように房状につくところから。 |
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1968年 ソマリア |
スイートオレンジ(オレンジ、アマダイダイ) Citrus sinensis 英名:Sweet Orange 原産地はインド・アッサム地方。中国からヨーロッパを経て新大陸へと、次々と突然変異による品種を生み出しながら伝わりひろまった。普通オレンジというと、このスイートオレンジを指す。ネーブルオレンジ、バレンシアオレンジはスイートオレンジの1品種(晩生品種)。オレンジ類ではもっとも生産量が多いが、日本ではほとんど生産されず、カリフォルニアなどから輸入。 花言葉は、【木】果実がたくさん実ることから「物惜しみしないこと、寛大」(英)、【花】花嫁の髪飾りに使われることから「純粋」(英、仏)、「愛らしさ」「あなたの純粋な心は、あなたの愛らしさと釣り合っている」「簡素」「結婚式の祝宴」(英)、「寛大、豊富」「偉大、威力」「華美、華麗」「処女性」(仏)、【果実】「美しさ、やさしさ、おとなしさ」(仏)など。(以上花言葉の項は《春山行夫著「花ことば」平凡社》より) |
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1982年 アメリカ 鳥はマネシツグミ Mimus polyglottos 英名:Mockingbird マネシツグミ詳細はこちら。 |
1968年 ソマリア |
1983年 サモア |
スダチ(酢橘) Citrus sudachi 高さ5〜6mになる常緑低木。ユズの近縁種。徳島県特産で江戸時代から栽培されている。生育が緩慢なため大木にはならない。緑色の未熟果の時期に収穫するが、熟すと橙黄色になる。寒さや病気に強く、栽培しやすい。香りがよいため「ユズよりスダチ(氏より育ちのもじり)」といわれる。徳島県の県花。 |
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2002年 日本 | 1990年 日本 |
ウンシュウミカン(温州蜜柑) (切手印面は単に「みかん」となっているが、ここではウンシュウミカンとした) Citrus unshiu 英名:Satsuma Mandarin, Satsuma Tangerine 常緑低木。江戸時代初期に、中国系のミカン類を親として鹿児島県長島で生まれたとされる。ミカン属の中で皮のむきやすいグループ(ミカン節)のひとつ。ふつう種(たね)はできない。そのため江戸時代には「種なしは不吉」とされ、あまり普及しなかった。各地に多くの異名があったが、明治時代以降ウンシュウミカンとよばれるようになった。「温州」とはミカンの産地として有名な中国浙江省温州のことであるが、直接的な関係はないという。 愛媛県の県花(※県花としては種は特定せず、単に「みかんの花」となっている)。 切手の背景に描かれているのは、佐田岬(さだみさき)半島。 |
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2002年 日本 |
Correa コレア属 |
オーストラリアとタスマニアに数種が分布。常緑低木。観賞用に栽培される。花は冬から春に開花。 |
コレア・レフレクサ Correa reflexa 英名:Common Correa, Native Fuchsia オーストラリア東南部、タスマニアに分布。 |
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1986年 オーストラリア |
Zanthoxylum サンショウ属 |
アジア、オーストラリア、アフリカ、南北アメリカに約250種が分布。落葉または常緑の低木〜高木でとげを有する。 |
ザントクシルム・アルマトゥム Zanthoxylum armatum 英名:Winged Prickly-Ash, Nepal Pepper ネパールに自生。日本でもみられるフユザンショウは学名が Z. armatum var.subtrifoliatum で、この植物の変種の扱いになっている。フユザンショウと同じく葉軸に翼(よく)がある。果実から精油(エッセンシャル・オイル)などを精製するようである。 |
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1980年 ネパール |
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