Afzelia アフゼリア属
- ポッド・マホガニー Afzelia quanzensis
- 英名(Common Names):Pod Mahogany, Lucky Bean Tree
Andira アンディラ属
- アンディラ・スリナメンシス Andira surinamensis
- 英名:Cabbage Tree
Anthyllis アンティリス属
多年草または亜低木。北アフリカ、ヨーロッパからアジアにかけて約35種が分布する。
- アンティリス・オノブリキオイデス Anthyllis onobrychioides
Arachis ラッカセイ属
1年草または多年草。南米ブラジルを中心に数種が分布。
- ラッカセイ(ピーナッツ、ナンキンマメ、ジマメ、トウジンマメ、イジンマメ) Arachis hypogaea subsp.hypogaea
- 英名:Peanut, Groundnut, Goober
- 中国名:落花生
- 食用、あるいは搾油用に世界各地で栽培される1年草。南米アルゼンチンからボリビアの高地が原産とされる。花は黄色。開花後、数日で花の基部(子房柄)が地面に向かってのび、先端が地中にもぐり込んで地中で結実する。和名もこれにちなみ、種小名も「地下の」の意。16世紀に新大陸発見とともにヨーロッパに伝わった。日本へは江戸時代に中国から渡来したという。南京豆の名前もここからついた。貝原益軒の『大和本草』に「落花生(タウジンマメ)」として記述があるが、「大きさは桃のごとし」とあり、実物を知らなかったと思われる。主生産国はインド、中国、アメリカなど。生産量はマメ類ではダイズについで第2位。
Astragalus ゲンゲ属
北半球の温帯を中心に分布。中央・西アジア、北アメリカ西部に多い。種の数は約2000もあり、植物中最大の属。
- ゲンゲ(レンゲソウ) Astragalus sinicus
- 別名:シャカバナ、宝幢花、コヤシグサ、ミヤコバナ、ゴクラクバナ
- 英名:Milk Vetch(ミルクのスズメノエンドウの意で、羊が食べると乳が増えるから)
- 中国名:紫雲英
- 中国原産の越年草。江戸時代に中国から渡来。高さ10~30cm。茎は根本から枝分かれして、地上をはって広がる。葉は奇数羽状複葉で9~11枚の小葉をつける。花は紅紫色まれに白色の蝶形花。蓮華草の名は、花が輪状に咲く様子をハスの花に見立てたもの。かつては緑肥として栽培されたが、現在では野生化して日本各地の田畑、野原、土手、道端などにみられ、春の野の花として親しまれている。また牧草や蜜源植物としても重要である。種子や全草を薬用とし、下痢、解熱、止血などに用いる。若芽はゆでて食用とする。花言葉は「私の苦しみが和らぐ」
- アストラガルス・ダニクス Astragalus danicus
- アストラガルス・マイエリ Astragalus mayeri
Brachystegia ブラキステギア属
- ブラキステギア・スピキフォルミス Brachystegia spiciformis
- 一般名(現地名):Msasa(Zimbabwe), Messassa(Mozambique), Mundu, Myombo, Mtondo(Tanzania), Muputu(Zambia)
- 建築材などの利用が多いようである。
Butea ブテア属
インドから東南アジアに約4種が分布。高木またはつる性の低木。デイコ属に近縁だが、竜骨弁が旗弁より大きいことなどが異なる。
- ブテア・スペルバ Butea superba
Castanospermum カスタノスペルムム属
常緑の高木。オーストラリアに1種、ニューカレドニアに1種が分布する。
- カスタノスペルムム・アウストラレ(ブラックビーン) Castanospermum australe
- 一般名:Black Bean Tree, Moreton Bay Chestnut
- 常緑高木。オーストラリア北部、ニューカレドニア、ニューギニアに分布。未熟果は有毒だが、熟した果実は食用にされる。材は家具などに利用される。日本の園芸では「ジャックと豆の木」という名前で観賞用に流通している。
Centrosema ケントロセマ属
- チョウマメモドキ Centrosema virginianum
- 一般名(英):Butterfly Pea
- ニュージャージー州から南は熱帯地域までを含む、北アメリカ東南部原産。
Cercis ハナズオウ属 (Redbud, Judas Tree)
落葉の高木または低木、北半球の温帯地域に数種が分布。英名の Judas Tree は、ユダがセイヨウハナズオウ Cercis siliquastrum の木で首をくくって死んだとされることに由来する。
- セイヨウハナズオウ Cercis siliquastrum
- 地中海東部原産。
Cicer ヒヨコマメ属
1年草または多年草で、中央・西アジアを中心に分布し、約40種が知られる。
- ヒヨコマメ Cicer arietinum
- 一般名(英):Chickpea, Garbanzo Gram
- トルコ東南部の原産で、高さ0.5~1mになる1年草。種子のへその近くにくちばし状の突起があり、ヒヨコの顔を思わせることから名付けられた。
Clitoria チョウマメ属
約70種が世界の温帯から熱帯に分布。新大陸の熱帯に多い。
- チョウマメ Clitoria ternatea
- 一般名(英):Butterfly Pea, Kordofan Pea
- 多年生のつる植物。熱帯アジア原産と考えられているが、現在では広く世界の熱帯にみられる。日本へは江戸時代の嘉永年間に渡来したといわれ、明治時代にはパイプマメとよばれていたという。旗弁は大きく、花柄でねじれて下側につく。和名および英名のバタフライ・ピーは大きな花を蝶に見立てたもの。属名はリンネの命名によるもので、花を女性の性器に見立てた。観賞用に栽培され、白花や八重咲きの品種もある。また飼料として栽培もされる。
Colophospermum コロフォスペルムム属
- モパネ(モパニ) Colophospermum mopane
- この木につく蛾の幼虫は現地の人の重要なタンパク源になる。
Cytisus エニシダ属 (Broom)
約33種が北アフリカ、西アジア、ヨーロッパ、カナリア諸島に分布。欧米では重要な庭園花木で多くの園芸品種がつくられている。和名のエニシダは、近縁のヒトツバエニシダ属の属名「ゲニスタ(Genista)のオランダ語読み「ヘニスタ」から転じたもの、またはゲニスタから派生したスペイン語「イニエスタ(hiniesta)に由来する、などの説がある。英名の
Broom (ほうき)は、枝ぶりから。
- ホオベニエニシダ Cytisus scoparius ‘アンドレアヌス’
- 一般名(英):Common Broom, Scotch Broom
- エニシダ C. scoparius の園芸品種。翼弁(よくべん)に赤色の斑が入る。1884年頃、フランスのノルマンディーで野生状態のものが発見された。
Dalbergia ツルサイカチ(ヒルギカズラ)属
熱帯を中心に約150~200種が分布。ほとんどがつる性であるが、木本性の20~30種が高級木材として利用される。材にバラの花に似た芳香を有するため、一般に「ローズウッド Rosewood 」とよばれ、建築装飾材、家具、彫刻、楽器などに加工される。なお、「ローズウッド」と呼ばれるものは他に、クスノキ科のアニバ・ロシオドラ Aniba rosiodora (南米原産)がある。こちらも材に芳香がある。
- ホンジュラスローズウッド Dalbergia stevensonii
- マリンバの材料として知られる。かつてアメリカではブラジリアンローズウッド D.nigra がマリンバに使われていたが、のちにより音の響きのよいこの材が使われるようになった。
Ebenus エベヌス属
- エベヌス・クレティカ Ebenus cretica
- 一般名(英):Cretan Ebony
- クレタ島特産の低木。